こんにちは。
いでんタマゴkonaです。
とても寒くなってきましたね。
洗濯物が乾かないので気分も上がりません。
M1さんに実習を引き継ぎこれからは課題研究を仕上げていくことになります。
これがほんとに大変で、
何が大変かと言うと
・看護師は研究アレルギーがある(個人的意見)
・しっかりとした研究を行った経験がない
・研究室で生物学的・看護科学的な研究が今の日本ではほとんど土台がない。(アメリカの看護師は生物学的実験を行いながら、並行してその結果を臨床に応用するなど、看護が実験をする、そしてエビデンスを作っていくということが日常化しており、インタビューなどをまとめる研究以外にもさまざまな研究基礎が出来上がっている。)
個人的には遺伝分野こそ実験系の研究をしていくべきだと考えていますが、日本では難しいですね
・遺伝カウンセリングという学問自体が日本では成り立ってきたばかりで、どのようなことを研究していけばいいのか難しい。
・研究内容として遺伝分野は倫理的に難しいことが多い
上記のような理由で研究が難しい。。言い訳に近いかもしれません。すみません。
先生にも若干怒られ気味なので、気合入れて頑張ります!
卒業しなきゃ始まらない。
さてさて
今回は
遺伝・遺伝子について少し予習をしよう!ということですが、看護師は勿論こと、一般の人も苦手だと思います。僕も実際苦手でした。
ここでまとめることで、医療従事者や一般の方に少しでも役立てばと思います。
遺伝カウンセリングに訪れても、提供される情報が多すぎて、パンクしてしまうことや、理解することをあきらめてしまう方が絶対おられます。
医師も遺伝カウンセラーも必死に教えてあげたい気持ちがあるのとは反対に、CLさんを置き去りに、、なんてことも。
遺伝カウンセリングを訪れる前に、少しでも予習をしておけば、重要なことを聞き漏らさずに、かつ質問を準備していくことができます!来談までの準備は凄く大事かなとも思いますので、
そのような準備・予習になれればいいなと思い書いていくシリーズ第一弾!
ヒトの進化
何千年もかけてヒトは進化してきて、今の人類になっている訳ですが、
勿論外見が変わっているので、中身も変わってきてます。
中身って遺伝子・DNAのことですね。
さまざまな環境要因に影響されて、誰一人として同じ遺伝情報を持つヒトはいません。
ただ、環境(国や地域)によっては似ている外見をしており、それは環境に合わせて進化してきた証であり、遺伝情報も似ていると言われています。
今遺伝情報を用いた検査ビジネスがたくさん出てきていますが、日本人の遺伝子を集めるという目的も潜んでいます。
日本人特有の遺伝子の傾向を情報として集めることで、よりエビデンスの整った成果や結果に結び付けるという意義があります。ここら辺の話は書き出すと長くなりますので、
遺伝子検査ビジネス(DTC)についてはまたまとめたいと思いますね。
遺伝子って何?
ウィキペディアでは
遺伝子(いでんし)は、ほとんどの生物においてDNAを担体とし 、その塩基配列にコードされる遺伝情報である。
って書かれてますけど難しいですよね。
個人的な書き方なので、ご指摘を頂くかもしれませんが、
ヒトは全身を60兆子の細胞からできていて(最近の研究では30兆子程と言われています)、その最小単位から示していくと
DNA(塩基) = 文字
↓ ↓
遺伝子 = 文章
↓ ↓
染色体 = 本(設計図)
という感じです。分かりますか?
DNAと遺伝子は違うものなんです!!
これが勘違いしてる人がたくさんいらっしゃいます。
遺伝子は文章の役割をして、その文章で何か意味を成す情報となります。
例えば、「野菜を切るために鋭利な道具が必要です。」という文書があります(遺伝子)
この情報をもとに
包丁(タンパク質)を用意します。
この包丁を使って、いろんな野菜や肉を切り料理をしていきます。
つまりタンパク質が身体にとって必要な役割を果たしていく。
このように一連の流れがあって体は成り立っているのです。
このような文書が一つの本となって染色体と呼ばれています。
ちなみにこの染色体は一つの細胞ごとに46本が核の中に収められています。
ちょっと例えが悪かったですね。
この絵で見ると、
良く分かるでしょうか?
今回は特に遺伝子とDNAは違うということをお伝えしたかったです。
遺伝情報の異常というのは
・染色体(本・設計図)
・遺伝子(文章)
・DNA(文字)
どの段階でも起こりますし、どの段階でも変異が起こってないひとはいません。
どこかで異常が起こっています、その変化がすぐに身体の体調に影響してくるとは限りません。
年齢を重ねて、だんだんと変化がたまっていくことで病気が発症したり、
一つの変化で生まれながらに病気を持っていたりと
いろいろです。
癌や神経変性疾患、先天性疾患など、遺伝子の変化はほとんどの病気に関係してくると言っても過言ではありません。
更に、そのような病気の遺伝子がすごく解明されてきています。
医療従事者にとっては、遺伝子や遺伝のことを理解することで、臨床上の看護やケアにより良いものが提供できる時代が迫ってきています。
みんなで勉強していきましょうね。
少しですが、今回はこれぐらいにしておきます。
みんな違って、みんないい。を。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございます(^^)/