こんにちは。
寒いですねー。皆さん風邪ひかないようにしてくださいね。
昨日は合計3アクセス頂きました。
ありがとうございます!✨
アクセスしてくださる方が一人でもいる限り、、
さてシリーズ4です!
今日は「生殖細胞系列と体細胞系列の違い」についてです。
皆さん文字を見ただけで想像はだいたいつくと思います。
生殖細胞というのは
生殖器を形成する周辺の細胞で、
体細胞というのは
その他の身体を構成する細胞ということになりますね。
その通りです!
ここで、大切な遺伝的観点からポイントを挙げたいと思います!
上の絵を見ていただくと分かりやすいですね。
ここで説明したいことが、
子ども(次世代)に自分の遺伝情報を渡すのですが、この生殖細胞系列の細胞に入っている情報が渡ることになる!ということです。
もし親に何もなくても、精子もしくは卵子だけに変異が起こってしまうと、お子さんにだけ病気を発症したりということが有り得ます。
これは突然変異と呼ぶことがあります。
(また、生殖細胞系列のモザイクと言われる現象でもあります。これはまた今度。。)
基本的に「遺伝」するというのは
「精子もしくは卵子にも、その情報が入っていること」で遺伝します。
前回のシリーズ3で書いたように、
どの半分の情報(染色体1本)が精子もしくは卵子に選択されるかは分からないので、
病気にも寄りますが、
お子さんにも引き継ぐことになります。
ここで、重要なのが、
お子さんに引き継ぐためにランダムに染色体の半分が選択されると言っても、
染色体2セットのどちらかが選ばれて、46本から23本選択されます。
2セットのうちどちらか1セットを選ぶ確率はは50%です。
2つのうちどっちか片方が選ばれる確率は50%ですよね、
つまり、
病気(疾患)や状況にも寄りますが、
遺伝性の病気と言われている病気が子どもに引き継がれる可能性は最大で50%と見積もることができます。疾患にもよりますが、、
(注、これは2セットの染色体のうち1セットは変異がない正常の染色体であると仮定して、確率を出しています。基本の大枠はこの考え方です。もともと同じ遺伝子やDNAの箇所に変異を持つ染色体を同時に2セット持っている場合は、すでに疾患を発症しているか、身体の恒常性を保つための何らかの機能が低下している、もしくは、流産なんかの場合が考えられます。疾患にもよりますし、ちょっとややこしくなるので、ひとまず置いておきますね、)
ご自身が遺伝性の病気を持っているかどうか、その病気の発症に関係する遺伝子を持っているかどうかを確認するのが遺伝学的検査ということになりますね。
いわゆる遺伝子検査です。
ちょっとややこしい話になってきましたね。
またここで重要なのが
引き継がれる可能性が50%というだけで、
引き継がれたとして、発症するかどうかはまた別の問題になります。
(これはその病気の遺伝形式に寄りますし、いつ発症するかどうかは遺伝子を見たところで、基本的には過去の症例から報告された積み上げから予測する程度にしかわかりません。予測の度合いも疾患によります。)
ちょっとまとめます。
・生殖細胞系列の卵子もしくは精子に変異がある遺伝子があることで遺伝する。
・親が遺伝性疾患の遺伝子を持っていたと仮定すると、染色体の半分を精子もしくは卵子に乗せますので、基本的には50%の確率で遺伝する。
・子どもがその遺伝子を持っていても発症するかはまた別の問題(疾患による!)
ちょっと難しかったですか。
疾患によって、発症するかどうかの遺伝形式も違いますし、
今回はおおーきな枠を書いただけなので、
これがすべてに当てはまる訳ではありません。
そのあたりはご了承ください。
この記事は
遺伝カウンセリングに行かれる方や、遺伝の事が気になる方、医療従事者、その他まったく興味のない方でも、事前に知ってもらうことで、
より情報を吸収しやすくなる
情報過多で混乱しない
的確な質問を考えていける
などのメリットがあると思って書いています。
また、
遺伝性の病気はたくさんありますし、誰だって変異のある遺伝子はたくさん持ってます。
誰が良くて、誰がだめだという話ではありません。
ヒトはそれぞれ違うんです。違うし、それを否定できるものじゃない。
ましてや差別なんて。それぞれが生きていく中で選択肢が少なくなることがあるのは、現実ですが、
みんなで支えあって、笑顔がある、幸せを感じれる。そんな気持ちを少しずつでも、
誰でも持ってくれたらいいな。
みんな違って、みんないいを。
最後まで読んでくださりありがとうございます。(^^)/
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